『EARTH MUSEUM』
01.空
02.indigo days
03.そんなあなたを愛してた
04.逢瀬の森
05.SEA THE SKY
06.my ture feelings
07.Nostalgia
08.WALK-勲章-
09.いのちの華
10.GO FOR IT-独り身FIRE!!!-
11.無期限な恋
12.あなたと生きてく時間
13.Allright!!
bonus tracks:Stay Home
GENDERLESS RECORDS
¥2500(送料込み)
キャリー:2021.07.07 7thOriginal Album『EARTH MUSEUM』のリリースと25周年おめでとうございます
iz:ありがとうございます(^ω^)
キャリー:前作『LOVEBITES』から1年半ぶりのリリースになりますが、どのように過ごしこのアルバムリリースまで至ったんですか?
iz:『LOVEBITES』の制作中から今回のアルバムタイトルは決まっていたんですよ、実は。そんな中でコロナ禍になり、決まっていたライブなども全てキャンセルになって精神的には追い詰められて、自営の仕事のことや親の病気などで、もがいて、苦しんでましたね。まだ解決はしてませんが…。それでも明日を信じながらって気持ちでちょこちょこと作っていったアルバムですね。
キャリー:ほんと、音楽関係者は大打撃でしたね。まだ続いてはいますが…。泉未さん大変でしたねぇ。今回のアルバムはだから強い楽曲が多いんですね、またいつもと違ったアルバムのような気がしていました。
全体的な雰囲気として大地の匂いや綺麗な自然界をイメージしてしまいました。
iz:大打撃ですwww。今回は"生き抜くため"ってのがテーマになってます。従来のダンス・ポップなんかのサウンドは封印して、バンド形態を意識して完成させたデジタルアルバムですね、3rd Album『深愛-Naturalism-』の頃にやっていた事の最終形のような位置づけです。あの頃の音より今の方がもう少し泥臭い部分や人間味みたいなものを出せるかなって。
そうですね、全体的には清らかさと埃っぽさなど楽曲ごとに出ているかもしれませんね。
キャリー:なるほど~。泉未さんのサウンドでは珍しいなって思いました。そう言う意図もあったんですね。ラフな感じから重みのあるものまで多彩になってるんですねぇ。それから今回は通常よりも収録曲が沢山ですね、それは狙いですか?
iz:ありがとうございますー。狙いではないですがwww。今回は本当に音楽があって救われたので、制作したものを出し惜しみしないで出そうって、あとは提供曲も、25周年だからまとめ的な感じで収録したらぎっしりなアルバムになっただけですよ。今の自分を表現するのには必要な楽曲達でした。最後まで曲順や外す曲や入れる曲って悩んでましたね
キャリー:ボリュームありますもんね。キャリアの集大成って言うか25周年の節目的なアルバムなんですね!
iz:そうですね。実際は15年ほど活動は停止してましたので、実際は10周年のような気分ですwww。自分の人生でも折り返しになりましたし"生きる"ことについてかなり拘りました。そして、何よりありがとうの気持ちをめいいっぱい詰め込んだ感はありますね。どこか物憂げで優しくて痛みを伴っていたので共鳴共感共有が出来たらって思いもあります。
キャリー:アルバムを聴かせて頂きましたが、様々な泉未さんの表情が垣間見れる仕上がりですね、今回はダブルボイスやコーラスワークなども従来のアルバムに比べたら多様にしているのも意味があるんですよね?
iz:今回はコーラスワークなどかなり入れました。言葉とメロディの意志を強調したくていつもより多めです!今だから出来るキャリアを最大限に活かしたかったのもありますかね。それからもしかしたらこのアルバムがラストになるかも知れないって気持ちで制作に望んだので。
キャリー:えっ?ラストアルバムって?辞めてしまうんですか?
iz:いつまでもメロディが浮かぶ訳でもないし、自分の音が枯れてしまっても絞り出して作るのは違うかなって思ってるだけで。だんだん浮かばなくなってるし、本当にラストですってわけじゃないですけど、去年から続いてるコロナのことで自分の人生や生き方について随分考えさせられたので…。多分世界中の人がそう思ったと思います。自分の中でも世の中に対してや葛藤など沢山苦しんだので、何となく限界を感じているだけで、すいません。湿っぽい話で。
キャリー:そうなんですねぇ。ホントに世界中が大変なことになってますね。それだけコロナは泉未さんの中では大変だったんですね。だからと言って寂しいこと言わないでくださいよー。泉未さんの楽曲を待ち望んでるファンの方もいるので描き続けてくださいよー。
iz:勿論そのつもりです!まだ次回作はこんなんやりたいなってプランはありますからね
キャリー:ほっとしました。それから去年の8月から配信ライブツアーをやっていますよね?昔のアルバムからも沢山の楽曲を披露してますが配信ってどうですか?
iz:8月からやってますよ。ただ歌う場所が無くなったのが大きかったかなぁ。そして若い頃の曲を沢山歌ったりしてますが、やっぱり若さってあるなって感じましたよ。キーも高いし、言葉数も多いし、テンションも高いものが沢山なので老体に鞭打ってやってますよwww。けど、なんだかんだで楽しく歌ってますwww。
キャリー:やっぱり生ライブとは違いますか?
iz:全然違いますね!やっぱり臨場感やコールアンドレスポンスとかも伝わりにくいし、自分の顔を見ながら歌ってるんでねwww。照れますねwww。でも、コメントを沢山リスナーさんが打ってくれて、楽しみにしていてくれるのが文書に入れてくれると嬉しく感じます、ありがたい限りです。
キャリー:あぁ、直で感想なども来ますもんね!そこはライブとはまた違った楽しみ方ですねぇ。
iz:そうですね!音楽仲間も増えましたし、自分の楽曲が独り歩きしてる光景も見れたので、音楽をやってきて良かったなぁと思える瞬間もあります。その反面いっぱい挫折して傷ついたことも多かったです、自信までなくしましたからね
キャリー:そうなんですか?大丈夫なんですか?
iz:大丈夫ですよ。音楽仲間も増えたのが財産ですから。
キャリー:それは嬉しいですね!そして最後の質問ですが。このアルバムを一言で言うと?
iz:一言は難しいなぁ…。『EARTH MUSEUM』って日本語にすると地球美術館なので、様々なシチュエーションの主人公が居ます、そして一生懸命に必死に生きています。だから聞いてくれた方の力になれたらと願っています。
キャリー:ありがとうございました。それでは各楽曲事のライナーノーツを泉未さんが回答してくれたので掲載致します。
01.空
…2020年12月22日に土の時代から風の時代に変わった事で2021年初めに作った楽曲。「空に向かってカギカッコ、キャンパスに自分の夢描いてみよう」って真っ青な空と爽やかな風を意識して作ったオープニング曲。キラキラとした青春映画のような世界ですね。
02.indigo days
…哀愁漂うミディアムロックにしました。コロナで生き抜く強さを身につけながらも自問自答してゆくストーリーですね。目に見えないものに押しつぶされそうな自分と立ち向かいたい自分との葛藤劇ですかね。
03.そんなあなたを愛してた
…ロックテイストを混ぜたポップ。疾走感もプラスして今でも愛してる気持ちをふと懐かしむような主人公を意識しました。90年代に多かったメロディーラインに引っ張られていった感じですね、少し骨太なアレンジが気に入っています。
04.逢瀬の森
…この曲は音楽活動復活した際に書いていて提供した楽曲でまんまの形で収録しました。オリエンタルなサウンドをバンドアレンジにして一夜の逢瀬から気づく本当の愛を表現しています。オープニングの入り口は今聞いても格好よく出来たと自画自賛して止まないですね。
05.SEA THE SKY
…空と海。それを生命体に例えて表現しました。何もなくなった場所でゼロから始めてみようと。案外奥深い内容になったと思います。楽曲自体に派手さはありませんが、無菌室でまるで時が止まったようなアレンジにはなったと思います。CDの盤デザインはこの曲のイメージなんです。
06.my ture feelings
…プロポーズ的な歌詞ですね、ハラハラとさせる間奏部分を軸にしてドラマチックに展開してゆく構成に拘りました。都会のネオンが似合うような曲に感じませんか?心の駆け引きがこの曲のモチーフにはなってますね。感想の切なげなピアノソロがこの曲の世界を表現していると思います。
07.Nostalgia
…この曲は作詞をAzk依頼した楽曲。もう一度若き頃の情熱を君に見せたいって願う主人公が描かれています。サウンドはグランドキャニオンで風と大地の匂いがするように強調して作ったミディアムポップ。淡々と進むAメロと動きが出てくるBメロからサビへの展開はかなり気に入っています
08.WALK-勲章-
…アコースティック・ギターとパーカッションだけのシンプルな構成。最近のお気に入りのアレンジですね。親から子へ子から孫へ、成長してゆく上での挫折をした時の親の気持ちを描いた作品です。こうゆう世界を表現するようになった事で自分も大人になったんだと実感しますね。
09.いのちの華
…こちらは三線を先行している女性へ提供した沖縄風サウンドがキラリと光る楽曲。女の一生をテーマに憂いのある世界と穏やかかつ切ない情景が浮かぶと思います。曲の依頼がなかったら作れていないだろうと思うと感謝でしかないです。
10.GO FOR IT-独り身FIRE!!!-
…こちらはもともと音楽活動復活した際に提供した楽曲の歌詞を書き換えた別ヴァージョン。ダンサブルなアレンジに独り身でも負けずに生きてく女性を力強くポジティブに表現してみました。ライブなどで盛り上がってくれたら嬉しいですね。
11.無期限な恋
…グングンとギターで押してゆくロックテイストなナンバー。メロディー自体はロック向きなサビの感じではないんですがあえて挑戦したんですが案外聴きやすい仕上がりになってます。今流行りの配信アプリの中の人に恋をした女性をモチーフに描きました。かなり攻めた感じの1曲ですね。
12.あなたと生きてく時間
…ピアノをメインにして純白の世界を表現したラブバラード。「あなたと生きてく時間だけで終わってゆく人生でもいい」このフレーズがこの曲を作るすべての始まりでした。たぶん、自分の中では一番リアルに思っていることなのかも知れません。
13.Allright!!
…ラストは壮大なスケールを意識したロックチューン。大丈夫!生きてゆこう!と力強く訴えかける仕上がりで自分史上ここまでの応援歌的なものはなかったように思います。シャウトなども使い、ロック好きなんだよってわかって頂けましたか?いつかやりたかったんですよ。
七枚目のアルバムにして辿り着いた形かも。格好よく生きていきたいですからね!
bonus tracks:Stay Home
…第1波コロナ禍の時に書いた曲です。すごく病んでいて怖くて不安だったのに何故か仕上りは可愛らしいモノでどこか開き直っていたのかも。おウチ時間を楽しくって気持ちで年齢問わずに口ずさめるような曲です。SNSで昨年4月にメッセージとして掲載しましたが反響もあり収録することにしました
キャリー:セルフライナーノーツありがとうございました。
皆様、是非お手にとって聴いてみましょう。
吉野泉未WORLDを堪能出来る1枚になっています